一粒一粒がまるで宝石のような、美しい仕上げ。口の中で少しずつ広がる味の世界。独特の食感や形を保ち、保存性を高めるために必要な技。それがコーティング技術です。このコーティングは、菓子製造の中でも、もっとも高い技能が要求される特殊分野でもあります。
日進乳業は、すでに国内有数のコーティングメーカーという評価を得ながら、さらに高度な技術の確立を目指し、研究体制を強化。コーティング技術の一層のレベルアップを目指してきました。 その結果、ガムやグミなど、幅広い製品のコーティングが可能となり、中部地区随一の技術力を持った企業として、全国の菓子製造業から注目を集めています。おいしさを形づくる高い技術。日進乳業の品質に対する自信の裏には、確かな裏付けがあるのです。
高まるコーティングのニーズに対応し、あらゆるコーティング製品の高い品質を維持するために、日進乳業が次に目指したのは、コーティング製品の生産に関わるすべてを揃えた新工場の建設でした。2004年5月、高度な設備と理想的な工場環境を備えた新工場が完成。この工場には、HACCPに準じて人と物の動線区分がなされ、気密性を保持するとともに医薬品工場に準ずる清浄度を保っています。さらに、防虫・ほこり対策のための陽圧管理や各工程ごとに最適な環境を作る温湿度管理を可能にし、衛生面、設備技術面はもちろん、工場内外の環境面、エネルギー面においても独自性のある技術を取り入れています。日進乳業が持つ高いコーティング技術を生かす、オリジナルの技術を施した糖衣システムなど、新たな設備機器の導入もされています。この設備と高い技術を生かし、今後は菓子食品のみならず健康・医薬方面におけるコーティング分野などにも進出します。
長年の研究開発によって、科学的・理論的に確立されたデータをもとに、技を磨く姿勢を持ち続けながら、この分野におけるナンバーワンかつオンリーワン企業を目指していきます。
お客様の口に入るまでが私たちが提供する品質であると考えています。製造工程の検査、最終製品の官能検査や微生物検査に加え、耐久・耐熱性の検査も行います。工場から出荷された製品が流通するあらゆる環境を想定し、高温高湿度や加圧など過酷な条件での品質確認検査が実施されます。こうした検査にクリアーした製品だけが市場に供給されるのです。製造に関する技術を有するだけでなく、品質を見極める技術も大切であることを私たちは知っています。
コーティングの品質研究は、製品の保形性と外観の美しさとなって実を結びます。日進乳業では、コーティング材料の温度や湿度、製品にあてる風の風力、風量、そして外気温や天気など、あらゆる前提をきめ細かく設定し、実験と測定を繰り返しています。これによって、コーティング製品をつくるための最適な条件を導き出すとともに、蓄積した技術ノウハウを品質の向上に役立てています。また、さらに有効性の高いコーティング製品をつくるために、専属の研究チームが専門家の支援を受けながら、積極的な研究を行っています。
菓子製造の研究と技術革新への取り組みを続ける日進乳業では、新しい技術の開発にもチャレンジしています。たとえば、医薬品・健康食品向けのコーティング技術と菓子・食品向けのコーティング技術を融合させた、新しいコーティング技術の確立もそのひとつです。こうしたチャレンジによって、すでに新しい分野の製品が生まれています。日進乳業は、コーティング分野でのオンリーワン企業を目指し、躍進を続けます。
